Blue Prismでオブジェクト検索をするには
結論
オブジェクトとは?というのは、こちらの記事をご覧ください。
Blue Prism ロボ開発 ことはじめ① - TECH×FUN
「プロセス」はロボそのもの、いうなればドラえもんです。 「オブジェクト」はロボが使う部品、ドラえもんに例えるならひみつ道具です。
そう、オブジェクトとはひみつ道具、ドラえもんの手足となる存在。
RPA側に寄せて言えば、アプリケーションを操作するために、必要な部品のことです。
Blue Prismには標準機能として、オブジェクトの検索機能がございません。
ただし、Object Inventoryという一連のセットをを使用して、Excelファイルにオブジェクト一覧表をエクスポートすることができます。
特に、標準VBOをすべてインポートした後、Blue Prismではどんなことができるのか?というところを知りたい方には、ぜひともやってほしいです!
標準VBOをすべてインポートするには過去記事をご参照ください。 yuyuko.hatenadiary.com
Object Inventoryとは?
標準VBOではないのですが、Blue Prism DXというBlue Prismで使用する部品提供サービスから入手することができます。
https://digitalexchange.blueprism.com/dx/entry/3439/solution/object-inventory
こんな画面に飛ぶと思うので、Download Assetから.bpreleaseファイルをダウンロードください。(初回はDX Portal自体にアカウント情報自体を登録する処理があります)
.bpreleaseファイルとは?
おそらくBlue Prism独自のファイル拡張子で、プロセスやオブジェクトのセットを束ねたものって考えればOKです。
使い方
まずはインポート
まずはさくっと.bpreleaceファイルをインポートしてしまいましょう。
コマンドプロンプトを起動して、コマンドを叩いて、.bpreleaceファイルをインポートします。
キャプチャを割愛したいので、コマンドラインで紹介してます。
"AutomateC.exeのフルパス" /importrelease "importしたい.bpreleaceファイルのフルパス" /dbconname <接続名> /sso /user <ユーザー名> <adminのパスワード>
コマンドはBlue PrismのCUIツールであるAutomateCを使用してます。
AutomateCについては過去記事で少し触れているのでご参照ください。。
Blue Prismに一発でオブジェクトをインポート - TECH×FUN
Test Object Inventoryに設定値をセットしよう
インポートが終わったら、Blue Prismのプロセススタジオの画面を開き、F5を押して、インポートされたかチェックします。
Test Object Inventoryというプロセスがメインとなるプロセスのため、ダブルクリックで開きます。
赤枠で囲ったデータアイテムにBPのユーザーとパスワードをセットします。
あとは、ロボを実行すればOK
Excelファイルを見てみよう
出来上がったExcelファイルはログインしているユーザーのデスクトップにこんな名前で出来上がります。
Blue Prism - Business Object Inventory 20190618 1340.xlsx
ファイルを開くとこんな感じ、どんなオブジェクトがあるか一目でわかりますね。
何かがおかしい
Test Object Inventoryの作りの問題か、Object Nameの値に妙な文字カットがかかってました。
デバッグを重ねると問題がわかったので、文字カットが気になる人は下記修正ください。
Object InventoryのGet Object Definitionページの、Populate Rowステージの一部数式を赤枠の通り修正することで、文字カットすることなく動作しました。
Replace(Mid([Lines.Value], 15, 100),"=","")
なお、バージョンはBlue Prism6.5です。
ご参考ください。
編集後記
SkillのGoogle Translateとか使って、Object Inventoryを使って出力したExcelファイルをさらにJapanese User Friendlyとしたいですね。