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Blue Prismでオブジェクト検索をするには

結論

オブジェクトとは?というのは、こちらの記事をご覧ください。

Blue Prism ロボ開発 ことはじめ① - TECH×FUN

「プロセス」はロボそのもの、いうなればドラえもんです。 「オブジェクト」はロボが使う部品ドラえもんに例えるならひみつ道具です。

そう、オブジェクトとはひみつ道具ドラえもんの手足となる存在。

RPA側に寄せて言えば、アプリケーションを操作するために、必要な部品のことです。

Blue Prismには標準機能として、オブジェクトの検索機能がございません。

ただし、Object Inventoryという一連のセットをを使用して、Excelファイルにオブジェクト一覧表をエクスポートすることができます。

特に、標準VBOをすべてインポートした後、Blue Prismではどんなことができるのか?というところを知りたい方には、ぜひともやってほしいです!

標準VBOをすべてインポートするには過去記事をご参照ください。 yuyuko.hatenadiary.com

Object Inventoryとは?

標準VBOではないのですが、Blue Prism DXというBlue Prismで使用する部品提供サービスから入手することができます。

https://digitalexchange.blueprism.com/dx/entry/3439/solution/object-inventory

こんな画面に飛ぶと思うので、Download Assetから.bpreleaseファイルをダウンロードください。(初回はDX Portal自体にアカウント情報自体を登録する処理があります) f:id:keuwasabi:20190619000430p:plain

.bpreleaseファイルとは?

おそらくBlue Prism独自のファイル拡張子で、プロセスやオブジェクトのセットを束ねたものって考えればOKです。

使い方

まずはインポート

まずはさくっと.bpreleaceファイルをインポートしてしまいましょう。

コマンドプロンプトを起動して、コマンドを叩いて、.bpreleaceファイルをインポートします。

キャプチャを割愛したいので、コマンドラインで紹介してます。

"AutomateC.exeのフルパス" /importrelease "importしたい.bpreleaceファイルのフルパス" /dbconname <接続名> /sso /user <ユーザー名> <adminのパスワード>

コマンドはBlue PrismのCUIツールであるAutomateCを使用してます。

AutomateCについては過去記事で少し触れているのでご参照ください。。

Blue Prismに一発でオブジェクトをインポート - TECH×FUN

Test Object Inventoryに設定値をセットしよう

インポートが終わったら、Blue Prismのプロセススタジオの画面を開き、F5を押して、インポートされたかチェックします。

Test Object Inventoryというプロセスがメインとなるプロセスのため、ダブルクリックで開きます。

f:id:keuwasabi:20190619000609p:plain

赤枠で囲ったデータアイテムにBPのユーザーとパスワードをセットします。

f:id:keuwasabi:20190619215532p:plain

あとは、ロボを実行すればOK

f:id:keuwasabi:20190619215129p:plain

Excelファイルを見てみよう

出来上がったExcelファイルはログインしているユーザーのデスクトップにこんな名前で出来上がります。

Blue Prism - Business Object Inventory 20190618 1340.xlsx

ファイルを開くとこんな感じ、どんなオブジェクトがあるか一目でわかりますね。

f:id:keuwasabi:20190619215207p:plain

何かがおかしい

Test Object Inventoryの作りの問題か、Object Nameの値に妙な文字カットがかかってました。

デバッグを重ねると問題がわかったので、文字カットが気になる人は下記修正ください。

Object InventoryGet Object Definitionページの、Populate Rowステージの一部数式を赤枠の通り修正することで、文字カットすることなく動作しました。

f:id:keuwasabi:20190619215237p:plain

Replace(Mid([Lines.Value], 15, 100),"=","")

なお、バージョンはBlue Prism6.5です。

ご参考ください。

編集後記

SkillのGoogle Translateとか使って、Object Inventoryを使って出力したExcelファイルをさらにJapanese User Friendlyとしたいですね。